照明は建築物を構成する建材の一つであり、暗い場所を明るくするという役割を持ちます。
一方、その空間に滞在する人の動作や心理に影響するという不思議な役割も兼ね備えています。
近年では照明が人に与える印象の変化が注目されており、特に光の色は私たちの気持ちに作用することが証明されています。
例えば、白色照明はどこか無機質で冷たい印象を与えることがありますが、対して暖色の照明は温かみのある印象で、気分を落ち着かせたりします。
その視認性の高さから、学校やオフィスでは白色照明が主流ですが、マンション、アパートなどでは暖色の照明が使われることが多くなっています。
あるいは、白々と均一に明るいコンビニエンスストアとキャンドルの灯で雰囲気を演出したレストランを比べて想像してみてください。
同じ照明といえど全く異なる役割を持ち、与える印象が異なることがお分かりいただけると思います。